聞き手・池田伸壹
ひろしまブランドショップTAU、北海道どさんこプラザ、あきた美彩館――。ご当地の食べ物や文化を気軽に楽しめる「アンテナショップ」が人気です。一方で自治体にとっては、たくさんの消費者の声を集めて地域の魅力づくりに生かす「アンテナ」となります。アンテナショップの来し方行く末を、月刊「地域づくり」副編集長の畠田千鶴さんに聞きました。
リレーおぴにおん 「声を感じて」
地域経済の活性化には、地域資源の掘り起こしと全国へのプロモーションが重要です。地域特有の食や酒、自然、文化などは地元の人にとっては当たり前でも、第三者の目には新鮮で貴重に映ることがあります。そうした資源を人気商品に育てるには、買い手の立場に立った工夫が欠かせません。都会の大勢の消費者の「声」を直接聞ける自治体アンテナショップは、貴重な場なのです。
2008年から実態調査を毎年していますが、東京都内だけで81、全国には150以上の都道府県や市区町村によるアンテナショップがあります。江戸時代に参勤交代の伝統があり、お土産好きな日本人にマッチしているのかも知れませんが、アンテナショップは日本で独自に発展してきました。
そのルーツと考えられている…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル